大下美倫
福岡市博多区の認可保育園で今月、保育中の女児(3)が園外に抜け出していたことが市への取材で分かった。約30分後に園から500メートル近く離れた場所で保護され、けがはなかったが、園側は女児の不在に気付いていなかった。市は園に聞き取りを進め、再発防止のため口頭などでの指導を検討している。
市によると、5日午前10時ごろ、行事で部屋を移動するために外廊下に並んだ際には、この女児を含む3歳児クラスの園児14人全員がそろっているのを保育士1人が確認していた。保育士は、園児たちを迎え入れるピアノ演奏のために先に部屋に入り、その間に、女児は正門から園外に出たとみられる。
正門は普段、閉じて施錠しているが、この日は直前に別クラスの園児らが外に出た後、職員が門を閉め忘れ、開いた状態になっていたという。
別の園児の保護者が偶然、女児が歩いているのを見つけて保護し、連絡したことで園は不在に気付いた。女児は発見されるまでに、車の通行量が多いJR博多駅近くを通る片側4車線の「大博通り」を横断した可能性があるという。
広島市では昨年4月、市立保育園から保育中の男児(当時5)が行方不明になり、近くの川岸付近で見つかり死亡が確認された事故が起きている。(大下美倫)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル