洋弓銃ボーガン(クロスボウ)の所持が許可制に――。来年3月に施行される改正銃刀法の内容を広く知ってもらおうと、福岡県警が一風変わった啓発動画をネットで発信している。武将が小舟に立つ扇を矢で射る、あの名シーンをほうふつとさせる作品だ。
冒頭、波間に漂う一隻の小舟を、砂浜に立つよろい姿の武将がじっと見定める。小舟の上には扇の的。それを射抜こうと、武将がぐいっと前へ出る。
ところが、おもむろに構えたのは弓ではなくクロスボウ。その瞬間、「そのクロスボウ!」と警察官が笛を鳴らして割って入る。「どうしたらいいのじゃ」と困り顔の武将に、法改正についての解説が始まる。
クロスボウは、銃身や銃把といった構造に弓が取り付けられ、引き金を引いて矢を発射する道具。銃刀法が改正され、2022年3月からは許可がないと所持できなくなる。
今回の動画は、法改正を広く知ってもらうためにつくられた。
制作したのは、県警生活保安課の職員たち。「単純な説明だけでは興味を持ってもらえない。ユーモアを交えた啓発を」と、出演も課員らが担い、福岡市東区の海辺で撮影した。武将役は、本物のあごひげをたくわえて役作りしたという。
なぜ歴史物なのか。課員たち…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル