武漢からの帰還者を巡ってウクライナで暴動 検疫所のある村の住民が投石(スポニチアネックス)

 ウクライナのポルダバ郊外にあるノビ・サンザリーという村で20日、住民が暴動を引き起こして警察当局と衝突。新型コロナウイルスによる大量感染の中心地となっている中国・武漢からチャーター機で帰還した70人以上が乗車したバスに向かって石を投げたり、タイヤを燃やしたりするなどで進行を妨害した。ノビ・サンザリー村に設けられた検疫施設に帰還者が収容されることに対しての抗議行動と見られており、帰還者の中に負傷者はいなかったが、警官9人と民間人1人が負傷。24人が身柄を拘束された。

 AP通信によれば、武漢からのチャーター機で帰還した45人はウクライナ人で、残りの27人の国籍はベラルーシ、カザフスタン、アルゼンチン、エクアドル、コスタリカ、ドミニカ共和国、パナマなど。このうちカザフスタン国籍の帰還者は、武漢からウクライナに到着する前に、母国カザフスタンでチャーター機から降りている。

 暴動の現場に立ち会ったアバコフ内相は「恥ずべき行為。私の人生の中でもっとも残念な1日になった」とコメントし、ゼレンスキー大統領も「ウクライナの国民性を示していない。帰還者は健康であり、用心のために検疫施設に収容されるにすぎない」と暴動を引き越した村民を批判した。

 抗議した中には泥酔した男性もいて、警察車両に車をぶつける暴徒もいたが、バスは無事に検疫施設に到着。ただしノビ・サンザリーの村議会議員は「施設の下水道は村の下水道とつながっている。村民の生命は危険にさらされている」として今後も抗議行動を続けるかまえを見せている。

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Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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