武田真一アナが思い出す小さな棺と止まった時計 声で救える命とは

 直ちに身を守る行動を――。テレビやラジオでそんな呼びかけに接する機会は誰にでもありうる。今年も東北地方石川県で、強い地震が起きた。これからの季節は台風や豪雨にも注意が必要だ。NHKで「災害時に的確な情報を届ける技術がトップクラス」と言われる、武田真一アナウンサーは、受け手にもある「前提」が必要だという。

たけた・しんいち 1967年生まれ。熊本県出身。1990年にアナウンサーとしてNHK入局。「ニュース7(セブン)」や「クローズアップ現代+」のメインキャスターを務め、昨年4月からは大阪放送局で「ニュース きん5時」を担当。

 ――NHKが災害報道を強化する中、昨年から大阪放送局でキャスターをつとめていますね

 首都直下地震時に放送を続けられるよう、NHKでは大阪放送局でも24時間アナウンサーが待機し、その日の最終ニュースを放送し終えた後に毎晩、緊急報道の訓練を続けています。

 NHKアナウンサーなら誰でも、命を救う呼びかけができることが大切。毎年のように豪雨で犠牲者が出ていることはじくじたる思いです。一人も命を落とさないことが目標です。

 ――特番でも防災や備えの重要性を訴えてきました

 原点は入局5年目だった19…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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