がんになる前に出したフルマラソンの自己ベスト更新を目指している。2007年に精巣がんと診断された大久保淳一さん(55)。併発した間質性肺炎にも苦しみ、5年生存率は20%以下とされた。「がんとは無縁の自分に戻りたい」。退院後、5メートルしか歩けなかったが、昨年はサハラ砂漠マラソン(250キロ)も完走した。
5年生存率は20%以下だ、と言われた。いまも肺の3分の1は機能していない。「がんになる前の自分がピークではなかったと証明したい」。16年前のフルマラソンの自己ベスト(3時間25分)更新を目指し、走り込みを続ける。
長野県出身。外資系証券マンだった1999年、取引先に誘われ、渋々走り始めた。ただ、練習するほどタイムが縮まり、のめり込んだ。2003年からは毎年、サロマ湖100キロウルトラマラソンを完走してきた。
42歳だった07年、足を骨折…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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