歩道の陥没や鉄板の落下 名古屋の中日ビル建て替えで市が厳重注意

 名古屋市中区栄4丁目の中日ビルの建て替え工事で、歩道の陥没や鉄板の落下などが相次ぎ、市が施工業者に安全対策などの報告を求め、厳重注意する事態になっている。12日にも出水の影響で、近くの歩道が通行できなくなった。

 現場は百貨店や商業施設が立ち並ぶ名古屋の中心地。施工する竹中工務店によると、12日朝、ビルの地下で出水が確認され、同社は現場西側の歩道を約50メートルにわたり通行止めにした。

 7月下旬以降、工事ではトラブルが相次ぐ。市によると26日夕、今回通行止めになった箇所付近で、歩道下の土砂が流れ出して歩道が陥没し、深さ3・6メートルの穴ができた。当時歩行者はおらず、けが人はなかった。

 8月8日朝には、鉄骨柱の溶接作業で使った重さ約5キロの鉄板が、ビル30階から落下。同社によると、ビル西側の歩道を歩いていた男性のかかとにぶつかり、男性は軽傷を負った。

 市は10日、同社に対し厳重注意をした上で、原因究明や安全対策などの報告を求める指示書を交付した。同社は「あってはならない事故が続き、非常に重く受け止めている。危険のないよう確認した上で確実に作業していきたい」とした。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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