伝統芸能といえば、長年の歴史の中、地域の人々が脈々と引き継いできた文化――。そんなイメージとは逆の取り組みが佐賀県内にある。令和になって生まれたのは、他県で名高い芸能にゼロから挑む神楽団だ。長い伝統を築くことはできるか。(岡田将平)
「神楽をやってみたい」思った理由は
11月7日、伊万里市の松浦小学校の体育館に、太鼓や笛、鉦(かね)の音が響いた。
この日は芸術鑑賞会。児童約90人の前に、きらびやかな装束に身を包み、えぼしをかぶった演者が登場した。大和朝廷に仕える大荒田命(おおあらたのみこと)を主人公とした神楽の舞台の始まりだ。
「筑紫肥前の国は嘉瀬川あた…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル