能登半島地震で被災した住宅から文化財を運び出し、廃棄や散逸を防ぐ「文化財レスキュー」が、石川県能登町で始まっている。
30日は同町鵜川の河合元一さん(82)宅でレスキューが行われ、築107年の母屋と同時期に建てられた蔵から、「弘化4年(1847年)」と表書きされた漆器の入った箱や、幕末の土地に関する文書など、100点以上の史料が運び出された。運び出された史料は、町内の保管施設で一時保管され、1年後に所有者に返還の意向確認が行われる。
河合さん一家は、江戸時代に加賀藩主前田家に仕えた武士の子孫にあたる。地震の前日まで薬局を営んでいた母屋は、倒壊は免れたが、解体に向け申請を進めているという。
「先祖から引き継いだ古い物…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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