兵庫県高砂市米田町米田新の公園駐車場に止めた車内で9日午後10時50分ごろ、「子どもが死んでいる」と母親から110番通報があった。県警によると、軽乗用車の後部座席で子ども2人が仰向けで倒れ、搬送先の病院で死亡が確認された。
運転席にいた母親（27）=同県加古川市=も意識がもうろうとした状態で搬送されたが、命に別条はないという。
高砂署によると、亡くなったのは長男（10）と長女（3）。車内の状況などから、母親が無理心中を図ったのではないかとみて、署は母親の回復を待って事情を聴く。
子ども2人に目立った外傷はなく、口から泡をふいていた。署は遺体を司法解剖して死因を調べる。母親には手首に切り傷があり、搬送時、一酸化炭素中毒のような症状がみられたという。
一家は3人暮らしで、母親は昨年10月に離婚している。
加古川市によると、母親から同6月に夫婦間の問題で相談があり、子どもについても支援が必要な「要保護児童」と認定した。ただ緊急性は高くないとみて、学校での見守りを行うことにしていたという。
県警と県中央こども家庭センター（児童相談所）は、過去にこの子ども2人に関する取り扱いはなかったとしている。（大久保直樹、宮坂奈津）
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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