奈良美里
「恥ずかしいかもしれませんが、横断歩道を渡るときは、大人も手をあげましょう」――。秋の交通安全運動が始まった21日朝、盛岡市内丸の交差点で、道行く勤め人らに「DJポリス」が呼びかけた。東京・渋谷などで往来する人への周知活動で有名になったDJポリス。岩手でも、壇上からの訴えで意識を高めてもらうことに努めた。
DJポリスに扮したのは、岩手県警交通企画課と盛岡東署交通課の警察官4人だ。県警が推進する、歩行者は手をあげて横断し、車の運転者に存在を明示するなどの注意喚起策の必要性を強調した。
この時期の夕方は、日が短くなっており、最も危険な時間帯だからだ。県内での過去10年間の交通死亡事故を見ると、9月から11月の死者数が突出している。横断中の人と車の事故の場合、半数以上の事故が午後5~7時に起きていた。
交通企画課によると、今年の交通事故による死者は19人(20日時点)。いずれも20代以上で、そのうち11人は高齢者だった。子どもだけでなく大人も道路を横断するときの意識向上が不可欠だという。
同課の高橋紀彦・交通調査官は「夏の日の長さに慣れてしまっている。暗くなる前の午後4時ごろには、早めにライトの点灯を」と呼びかけた。(奈良美里)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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