死亡連絡の時期を偽って報告 主事「怖かった」 江戸川区の遺体放置

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高島曜介 笹山大志 大山稜

 東京都江戸川区福祉事務所の主事が、生活保護受給者の独居男性(当時65)の遺体を2カ月半にわたって放置していた問題で、男性の死亡の連絡を受けた主事が、死亡を知った時期を偽って区に報告していたことがわかった。報告の1カ月余り前に死亡を把握しながら、報告前日に知ったことにしていた。区が10日、明らかにした。(高島曜介、笹山大志、大山稜)

 江戸川区議会は10日、非公開で臨時の全員協議会を開いた。出席者によると、区側が、20代の男性主事が遺体を放置していたことや区に虚偽の報告を行っていたことを説明。有識者による調査を検討しているとも明かしたという。

 区によると、主事は1月10日、ケースワーカー(CW)として担当する男性が自宅で亡くなっていると、医師から報告を受けた。だが、3月27日に福祉用具のレンタル業者が男性宅を訪ねて発見するまでの約2カ月半、遺体を放置していた。

 主事は2月22日、死亡を理由に男性の生活保護費の振り込みを停止するための報告文書を上司に提出していたが、男性の死亡の連絡を受けた日付を実際の1月10日ではなく2月21日と記していたという。主事はCWとして当時1年目。虚偽報告の理由について「ご遺体がどうなっているか考えると怖かった。放置していることが発覚するのが怖かった」と説明しているという。

 区側は当初、朝日新聞の取材…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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