死体遺棄容疑で逮捕の男、事件後も勤務「様子変わらず」 殺害関与ほのめかす 福岡(西日本新聞)

 福岡県粕屋町仲原の須恵川で近くの会社員村尾照子さん(38)が他殺体で見つかった事件で、県警は14日、死体遺棄の疑いで、同町江辻の土木作業員古賀哲也容疑者(35)を逮捕した。「間違いありません」と容疑を認めているという。死因は首を絞められたことによる窒息。捜査関係者によると、古賀容疑者は殺害にも関与したとの趣旨の話をしているという。

【写真】死体遺棄容疑で逮捕された古賀哲也容疑者

 逮捕容疑は6日夜、須恵川に村尾さんの遺体を遺棄した疑い。捜査関係者によると、同日夜、防犯カメラに遺棄現場付近を複数回行き来する古賀容疑者の車が写っていた。県警が14日午前、福岡市東区内にいた古賀容疑者に任意同行を求め事情を聴いていた。単独犯とみている。

 県警によると、2人の接点は浮上しておらず、面識はないとみられる。古賀容疑者が車で村尾さんの後を付け、待ち伏せした可能性が高いという。

 村尾さんは6日夜、近所のショッピングセンターで夫と一緒に自転車を購入後、夫と別れ、ファストフード店を訪れた。同日午後9時半すぎ、夫に「今から帰るね」と電話をした後、行方が分からなくなり、8日昼に遺体で発見された。

 同店から自宅まで直線で約3キロあり、遺体発見現場は帰り道とみられる。

 川岸では村尾さんの自転車や所持品の一部が見つかったが、携帯電話は発見されていない。県警は、古賀容疑者が証拠隠滅のため捨てた可能性もあるとみて捜査している。

事件後も勤務「様子変わらず」

 村尾さんが変わり果てた姿で発見されてから1週間。福岡県警が死体遺棄容疑で逮捕した古賀哲也容疑者(35)は事件後も土木作業員として働いていた。同僚らは「変わった様子はなかった」と驚きを隠せない。

 関係者によると、古賀容疑者は1年半前から福岡市東区の土木建設会社でアルバイトとして働いていた。遺体遺棄現場から約2キロの寮に住んでいた。

 13日夕方に古賀容疑者を見かけた同僚男性(57)は「勤務態度は真面目で、休まずに働いていた。事件を起こす人には見えなかったのに」と戸惑った。別の同僚の40代男性も特に変わった感じはなかったと証言。「現場に出る早朝に会うとあいさつを交わした。最後に会ったのは先週だった」

 同社幹部は「過去に何らかの事件に関わったと聞いていたが、更生支援のために雇った。(逮捕されて)動揺している」とうつむいた。

 同県粕屋町の高校を卒業した古賀容疑者。同級生だった男性は「目立つタイプではなかった。事件とは結びつかない」と言葉少なだった。

西日本新聞社

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Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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