中野龍三、神村正史
北海道白老町の養鶏場と網走市の農場で高病原性鳥インフルエンザが発生した問題で、道は17日、対策本部会議を開き、同日正午までに16万羽超を殺処分したことを明らかにした。
養鶏場の鶏約52万羽を殺処分する予定の白老町では、32%にあたる約16万5千羽を処分。大型鳥エミュー約500羽、鶏115羽が対象の網走市では、65%にあたるエミュー282羽、鶏115羽の処分を終えた。同市によると、エミューを押さえつける作業をしていた職員1人が右肩にけがを負ったという。
2016年に清水町で発生した高病原性鳥インフルエンザでは、約28万4千羽の殺処分に時間がかかった。今回は当時の教訓を踏まえた上、気象条件が良いこともあり、作業は順調という。殺処分や消毒などの防疫措置は、白老町で27日以降、網走市で18日以降に終わる見通しだ。
道によると、現場周辺の農場からは異常がある家禽の報告はないという。(中野龍三、神村正史)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル