母乳を捨てた日も 我が子に会えず搾乳を続けた母の思い、支えたのは

 コロナ禍で感染予防のため、新生児集中治療室(NICU)に入院する赤ちゃんとの面会が制限される状況が続いている。早産や低体重で生まれたり、重い病気があったりする我が子に会えず、寂しさを感じる母親たちも少なくない。そんな中、オンラインで親子をつなごうという取り組みも始まっている。

 「病院に命をつないでいただいているありがたさはあります。でも、我が子なのに自由に会えないのはつらい」。関東地方に住む双子を出産したばかりの母親(36)は涙声で言った。

 経産婦で経過は順調だったが、8月20日に32週1日で突然、自宅で破水し、急きょ帝王切開で出産した。早産のために双子ともに1300グラムと1700グラムと低体重で、院内のNICUに移され、気管挿管、胃へのカテーテルなどの緊急措置を受けた。

 母親ですら子供との面会は制限され、様子を見に行くこともままならない。わずかな対面時間に、保育器の中に手を入れて体に触れた。自身の退院までに面会できたのは4回だけで、今もNICUに残る双子への面会は数日に1回、15分に限られる。父親は双子の誕生後、一度も面会できていないという。

 出産初期にはより栄養価の高…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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