母子と容疑者の同居を認識せず 摂津市と児相、複数回の通報あったが

 大阪府摂津市マンションで新村桜利斗(おりと)ちゃん(3)が死亡し、母親の交際相手の無職松原拓海(たくみ)容疑者(23)が殺人容疑で逮捕された事件で、松原容疑者が虐待をしていた疑いがあるとの情報を市が複数回受けていたことがわかった。ただ、市は、松原容疑者が母子と同居していることを把握していなかったという。

 摂津市や府吹田子ども家庭センター(児童相談所、吹田市)によると、桜利斗ちゃんと母親は2018年10月、大阪府内の別の自治体から摂津市に転入した。

 前に住んでいた自治体からは、母子の生活状況などを踏まえ、ネグレクト育児放棄)などの恐れがあり、見守りが必要な家庭との引き継ぎがあった。摂津市が主体的に母子の様子を見守り、児相と情報を共有していくことになった。

 大阪府警などによると、母親と松原容疑者は昨年10月ごろから交際を始めた。

 母親の知人は「松原容疑者が桜利斗ちゃんをたたいたり、おもちゃを投げつけたりしたと母親から聞いた」と振り返る。桜利斗ちゃんが外出先で「たっくん、いや」と泣いて帰宅を嫌がる姿も見たという。

市は「出入りしている交際相手」と認識、「同居」と訴えあったが…

 摂津市は今年5月、母親から…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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