3年に一度開かれる現代アートの祭典・瀬戸内国際芸術祭の舞台のひとつ、粟島(香川県三豊市)。旧粟島中学校はいま、若手の芸術家たちが滞在制作したアートを展示する「粟島芸術家村」になっている。
3月のある土曜の昼下がり。芸術家村から笑い声が聞こえていた。
中では、島の女性たちがおしゃべりをしながら手を動かしている。それぞれの手元には、デニム生地と針と糸。
下絵にそって何度も針を抜き差しする。その動きに迷いはない。人によってペースは異なるが、1カ月半ほどかけて作物を収穫する人や、草木に囲まれたクジャクなどの繊細な刺繡(ししゅう)が完成する。
斜めがけできる小さなバッグ「サコッシュ」に刺繡を施して島民が販売するようになったのは、島を訪れた芸術家との交流がきっかけだった。
瀬戸内の島に残されたアート作品は、島民の手で守られています。島の女性たちによる刺繡バッグも大いに貢献しています。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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