民家に76歳会社役員女性の遺体 頭部などに傷複数、殺人事件で捜査

松尾葉奈 小幡淳一

 岩手県警は9日、岩手県北上市二子町の住宅で8日、住人の女性(76)が遺体で見つかり、殺人事件として北上署に捜査本部を設置したと発表した。

 県警によると、亡くなったのは会社役員の長谷川緑さん(76)。8日午前9時ごろに自宅を訪問した親族が「長谷川さんが倒れている」と110番通報した。屋内で仰向けに倒れており、司法解剖の結果、死因は頭部損傷による出血性ショックだった。頭に複数の傷があったほか、暴行を受けたとみられる傷もあったという。

 長谷川さんは一人暮らし。7日午後7時半に別の親族が、在宅中の長谷川さんを目撃しており、その後に殺害されたとみられるという。

 現場は北上市中心部から約3キロ離れた田園地帯の一角。近くを東北新幹線が通っている。

 近所に住む60代の男性は「のどかな場所で物騒な事件が起きて驚いている。犯人が捕まらないと心配」と言葉少なに話し、捜査活動を見守っていた。別の男性は「亡くなった長谷川さんは犬の散歩で会うとよくあいさつしてくれた。地区の自治会役員や障害者福祉関連の仕事をするなど活動的な人。こんなことになってしまいとても残念」、30代の女性は「親戚同士で近くに3軒の家を建てて住んでいた。仲のよい家族で周辺の住民との付き合いもあり、なぜ狙われたのかわからない」と話していた。(松尾葉奈、小幡淳一)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment