航空自衛隊小松基地で16日開かれていた航空祭に合わせて展示飛行を行っていた民間のプロペラ機とグライダーからロープが落下していたことがわかりました。けが人はいませんでしたが、国の運輸安全委員会は事故につながるおそれがあったとして重大インシデントに認定し、17日、航空事故調査官2人を現地に派遣して原因を調べています。
16日正午すぎ、プロペラ機とロープでえい航されていたグライダーが、小松基地の上空で展示飛行をしていたところ、2機をつないでいた太さおよそ6ミリ・重さ3キロほどのナイロン製のロープが、およそ45メートルにわたって落下しました。グライダーはその後、小松基地に着陸し、けが人はいませんでした。
機体は学生や社会人が所属する東海・関西学生航空連盟のもので、当時は教官の資格をもつ50代と60代の男性3人が操縦していたということです。連盟によりますと、2機はロープをつないだ状態で福井空港を離陸し、高度およそ150メートルで展示飛行を行い、基地の東側で折り返そうとしたところ、それぞれの機体に取り付けられた金具を残して、ロープが落下したということです。また当時は風が強く、折り返し地点では気流が上下に乱れていたと連盟側は説明しています。
航空事故調査官 小松基地に入る
運輸安全委員会は17日午後、航空事故調査官2人を小松基地に派遣して、機体の状況や当時操縦していたパイロットから話を聞いてロープが落下した原因を調べています。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース