窃盗罪などで実刑が確定し、横浜地検が収容しようとした男が神奈川県愛川町の自宅から車で逃走した事件で、地検は23日、公務執行妨害容疑で小林誠容疑者(43)を逮捕した。小林容疑者が逮捕された横須賀市内のアパート周辺は、静かな住宅街。早朝から物々しい雰囲気に包まれた。
アパートの隣の部屋に住む男性によると、午前5時半ごろ、ドンドンとドアを強くたたく音と警官とみられる男性が「いるんだよねー。出て来てねー」と話し掛ける声で目が覚めたという。窓を開けると、10~20人の警察関係者がいた。警察官が「窓を開けて逃げてもムダだぞ」と叫ぶ声も聞こえた。
しばらくして、小林容疑者、4~5歳の女児をおぶった20~30代の女性、アパートの住人の幸地容疑者が次々と警察官に連れられていった。幸地容疑者の部屋には他に20~30代女性と50~60代男性がいたが、女性は「弁護士を呼べ」「約束が違う」などと30分以上、大きな声をあげていた。男性は警察関係者と話していたという。アパートの住民で、小林容疑者をかくまったとして逮捕された小林容疑者の知人、幸地大輔容疑者(38)以外、誰も見たことがなかったという。
男性によると、幸地容疑者は約2年前に引っ越してきて、1人暮らし。小林容疑者がすでにアパートに潜伏していたとみられる22日も普段通り、物音はなく、人の出入りも見ていないという。幸地容疑者について「いつも帰りが遅かった。人の出入りを見たことがない。自分から『こんちはー』とあいさつするし、結構、気さくだった」とし「まさか、あの逃走犯が隣にいたとは…」と顔をしかめていた。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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