地中にすむミミズは温帯地域で最も多様性(面積当たりの種数)が高いとする研究結果を、ドイツを中心とする国際チームが24日、米科学誌サイエンスで発表した。植物や昆虫など地上にすむ生物は熱帯地域で多様性が高いことが知られるが、それとは異なる結果だった。
ミミズは土が凍結したり乾燥したりしている地域以外に広く生息。有機物を分解したり、土壌構造を変えたりしたりと幅広い役割を果たす。だが、地球規模の多様性についてはよく分かっていなかった。
種類や数などのデータを世界57カ国約7千地点から35カ国141人の研究者が協力して集めて解析したところ、ミミズの個体数(面積当たりの数)と現存量(面積当たりの体重)は、温帯地域で大きかった。熱帯では落葉の分解速度が速いため、落葉層が発達せず、落葉層に生息する種や落葉を食べる種がよく生息できないため、種が多くなかったとみられる。
こうした特徴には、降水量と温…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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