水は出始めたけれど「洗濯にも使えない」 台風15号の被害続く静岡

 台風15号による静岡市清水区の断水で、市は4日、断水が続く和田島配水ブロックの3700戸で断水が解消し、残るのは800戸となったと発表した。ただ、地域内では濁った水が出る場所も多く、住民は困惑している。一方、静岡市以外の県中西部でも住宅被害などは深刻で、自治体は被害調査を急いでいる。

蛇口から濁り水「飲めぬ」

 「これで飲むのは抵抗があるわよね」。静岡市が水道水の飲用開始のゴーサインを出した4日、同市清水区但沼町に住む女性(64)は大きなため息をついた。玄関先のホースからバケツにためた水を見ると、明らかな濁りが確認できたからだ。

 一帯では今月1日からトイレ用などの生活用水の給水が始まった。「水が出ます」と防災無線のアナウンスが流れた直後、蛇口をひねったが、出てきた水は赤銅色だった。「せっかく自宅で風呂に入れると思ったのにがっかりです。洗濯にも使えない」

 「牛乳みたいだ」。濁りをそ…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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