老朽化のため撤去の方針が示されていた熊本県水俣市の百間(ひゃっけん)排水口の樋門(ひもん)について、県と市は、取り換えた上で現地で保存することを提案した。市単独の管理から県との共同管理にすることも示された。水俣病の教訓を伝える遺構として保存を求める市民側に対し21日夜、対応を協議してきた県と市が説明した。
市民側は、現地保存に方針転換されたことに理解を示しつつも、「文化財としての保存を進めるためには取り換えの判断は拙速」と異論が出た。市と県だけでなく、市民や専門家も含めた協議の場を求める意見も出たため、今後検討する。取り外しによって文化財の価値を損なうかどうか早急に検討するという。
撤去の方針だったのは木製の…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル