今村建二
水俣病の患者団体「水俣病患者連合」の会長や、患者の支援拠点「水俣病センター相思社」の理事長を務めた佐々木清登(ささき・きよと)さんが6日午後0時11分、嚥下(えんげ)障害で熊本県芦北町の病院で死去した。93歳だった。
父親を1979年に劇症型の水俣病で亡くしたことを契機に、被害者の救済を求める未認定患者団体の運動に加わった。自身も体のふらつきや手足のけいれんなどに悩まされ、認定申請を2度したが、いずれも棄却された。
謝罪と補償を求めて原因企業チッソとの自主交渉を続けたが、被害者が高齢化したことなどから、95年の「政治決着」に応じた。97年からは水俣市立水俣病資料館の語り部として、体験を語った。
通夜は8日午後6時から、葬儀は9日午後1時から、同町佐敷443の42の総合仏事会館あしきたで行う。喪主は次女の夫寛(ひろし)さん。(今村建二)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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