水俣病撮り続け60年 桑原史成さん写真展、都内で10月16日まで

 報道写真家の桑原史成さんの写真展「MINAMATA」が東京都港区西麻布の「ギャラリーイー・エム西麻布」で開かれている。60年前から水俣病患者らを撮り続けてきた桑原さんの写真のうち、初期の1960年代を中心に34枚を展示している。10月16日まで。

 世界的な写真家ユージン・スミスが水俣を取材した足跡を追った映画「MINAMATA―ミナマタ―」の上映に合わせ、急きょ開催が決まった。映画は23日から全国公開された。

 桑原さんは写真家を志していた60年、週刊朝日水俣病特集記事を読んで衝撃を受け、熊本県水俣市に入った。貧しい漁村で、のちに胎児性患者と認定される子どもや家族の暮らしを撮った。桑原さんの写真に触発され、多くの支援者が水俣をめざした。ユージンも、桑原さんの写真集を米国で見たことが、71年に来日して水俣を撮るきっかけになったという。

 60年以上取材を続けた桑原…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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