水浸しの田、埋もれる本堂、崩れる道路、落ちる橋… 大雨被害の熊本

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吉田啓 大貫聡子 森北喜久馬 杉浦奈実

【動画】九州各地で大雨、熊本市中央区の様子=読者提供
【動画】氾濫した熊本の木山川、土砂崩れも発生=飯野祐平、吉田啓影

 土砂崩れで、寺の本堂が巻き込まれ、川の濁流で県道や橋が崩れ落ちる――。2日から降り続いた大雨は、熊本県内各地に被害をもたらした。熊本地方気象台によると、降水のピークは過ぎたものの、5日にも再び大雨になる可能性が高いといい、県は引き続き警戒を呼びかけている。

 田畑や道路は水に覆われ、土砂崩れも起きた。3日に熊本県内に降った激しい雨は、同県益城町の木山川を氾濫(はんらん)させ、町に大きな被害をもたらした。

 空模様が小康状態となった3日正午ごろ、益城町福原の県道では地元の消防団員たちが道路の泥をかき出していた。

 泥は厚く積もり、上を歩くと長靴がくるぶしまでつかった。流木もところどころに散乱し、周囲の田畑は一面、水に覆われていた。

 「ここまでの被害は初めてです」。近くに住む消防団員の一人、田崎達也さん(39)は話した。2日深夜から3日未明にかけて、雷や大粒の雨の音で眠りを妨げられた。夜が明けて、様子を見ようと外に出たら「すっかり水浸しになっていた」。県道は腰の下あたりまで冠水し、車が1台、立ち往生していたという。

 同町田原の県道では、木山川…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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