北海道・知床半島沖で乗客・乗員計26人が乗った観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が沈没した事故で26日、移動中に海底に落下した船体が再びつり上げられる。民間の作業台船に引き揚げた後、海上保安庁は船内の捜索や船体の調査を進める方針だ。
26日朝から民間の無人潜水機が、船体が沈む水深約180メートルの海底で作業を開始。遠隔でアームを操作し、船体に取り付けたベルトをつり上げ用の鉄枠に固定する作業を進めた。
つり上げた後、移動中の落下を防ぐため船体を水面に浮かんだ状態にして、作業台船に直接、ロープで固定する。海保は船体を公開することで捜査に支障がでるとして、シートをかける予定という。その後、水深の浅い陸側の地点まで3時間ほどかけて移動し、船内の水をポンプで抜いたうえで台船上へ引き揚げる。27日にも網走港に入港し、数日のうちに陸揚げされる見通しだ。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル