ドラマ「相棒」(テレビ朝日系)は、今年でスタートから20年。14日夜9時からは、「相棒season19」の放送が始まります。水谷豊さんは主役の「警視庁特命係係長・杉下右京」を演じてきました。変わり者だけど頭脳明晰(めいせき)。権力機構の上層部におもねらず、「真実追求」と「人命尊重」の自らの信念を貫き、事件を解決する右京は社会で忖度(そんたく)が極まっている今、存在感を増しています。そんな右京と「相棒」について、半世紀以上に及ぶ芸能活動について、水谷さんに聞きました。
拡大する
――「相棒」が始まり20年、どんな心境ですか。
あっというまでしたね。長くやったという実感がないんです。今まで340本ぐらい撮影したと聞くと、確かに長さを実感しますけれど、日々、あまり感じてはこなかったんですね。
実は「20年」の意味を僕自身がわかっていない。長くやった者にしかわからない世界があるのなら、それは僕にはまだわからないですね。いつかわかるときが来るのかもしれないけれど。思えば、「相棒」の過去を振り返ったことがないんですよ。
――過去を振り返らない?
ええ、振り返らないタイプなんですよ。毎年、新シーズンに入るときに、前と比べて変えようとか、こうしようとか、思ったことがない。いつも、さてさて、これから先に何が待っているのかと楽しみで、先に向かっていこう、と。そのとき、その場で感じることが一番大事だと思っています。
飽きさせない
――「相棒」の放送期間は毎年半年、撮影期間は7カ月に及びます。マンネリ化させないのは大変では。
やっぱり脚本が飽きさせないのです。監督陣、撮影も毎回、何か新しいことをやってくれる。波はありますが、こうきたか、こんなことがあるのかという意表をつく世界が毎回のように出てくるので、僕を、右京を、飽きさせない。作るほうは大変だろうと思いますけれど。
――この20年でネット化が進み、ドラマもSNSなどで厳しい批評にさらされるようになりました。
ネットは、あまり見ません。気にしていないというか、まったく気にならないですねえ。
これだけ長く多くの方に楽しん…
2種類
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment