猛暑の中、川遊びや海水浴中に溺れて命を落とす事故が相次いでいる。川では同じ場所で多発している傾向もあり、川や湖などでの水難事故を分析している河川財団によると、死亡事故が約10年間で3件以上発生した地点は全国の川と湖に43カ所あった。河川財団は事故が起きやすい川の特徴を伝えるなどして注意を呼びかけている。
朝日新聞のまとめによると、今年7月以降、少なくとも7人の中学生以下の子どもが川で亡くなくなっている。警察庁が公表する川での子どもの死者・行方不明者の昨年までの過去5年間の7~8月の平均(6・8人)をすでに上回ることがわかった。
河川財団は、2003年以降に報道された川や湖などでの水難事故の情報を収集し、分析している。昨年の事故を踏まえた最新のまとめでは、亡くなった人から救助された人までを含む水難者5306人のうち、中学生以下の子どもは1258人で全体の約24%を占めた。警察庁の統計では、川での死者・行方不明者の人数はここ5年間で子どもも大人もおおむね横ばいだった。
河川財団によると、幼児や小学生の事故では、落としたボールやサンダルなどを拾おうとして溺れたり、溺れた弟や妹を助けようとして二重事故になったりすることがよくあるという。大人も、溺れた子どもを助けようとして飛び込み、亡くなるケースがある。
また、河川財団は約10年間で3件以上の死亡事故があった場所を「水難事故多発地点」として集計している。今年のまとめでは、18都府県に43地点あり、昨年から新たに3カ所増えた。ただ、多発地点以外の場所にも事故の危険は潜んでいる。
なぜ繰り返されるのか 識者の指摘は
河川財団の子どもの水辺サポ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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