「就職氷河期世代」とされる30代半ばから40代半ばの人を対象に兵庫県宝塚市が実施した正規職員の採用試験で、合格した4人のうち3人が25日、市役所で記者会見した。合格の喜びとともに、責任の大きさも感じていた。
会見には同市内の女性(45)と神戸市の男性(44)、中国地方の女性(40)が出席。中国地方の女性は大学卒業前に就職予定の企業から内定を取り消された。その後、派遣社員や正社員、契約社員として職を転々とし、これまでの勤務先は6カ所に上る。正社員でも突然、解雇を通知されることもあったという。
昨年、住んでいる地域が豪雨災害に遭い、ボランティア活動をした。「社会の役に立つ仕事を」と宝塚市の採用試験を受験。合格を「ありがたい」と思った一方、試験で受験者たちの熱意に接してきただけに重く感じたという。「市民たちに頼られ、最後まで支援できる職員になりたい」と力を込めた。(太田康夫)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment