将棋の第67期王座戦五番勝負(日本経済新聞社主催)の第3局が1日、神戸市で指され、挑戦者の永瀬拓矢叡王(えいおう)(27)が斎藤慎太郎王座(26)に161手で勝ち、シリーズ3連勝でタイトルを奪取し、自身初の二冠になった。斎藤王座の初防衛は成らなかった。
永瀬新王座は横浜市出身。4~5月の第4期叡王戦七番勝負で、叡王のタイトルを保持していた高見泰地(たいち)七段(26)を相手に4連勝し、初タイトルを獲得していた。
永瀬新王座は「タイトル2期獲得で八段」という昇段規定を満たし、八段昇段も決めた。
終局後、永瀬新王座は「一つ結果が出て良かったなあとは思うんですけど、今日みたいな、序盤とか修正するところが多いと思うので、修正していきたいなと思います。二冠ということで、上を目指して、また頑張りたいなと思います」。斎藤前王座は「本局もなんですけれども、中終盤のねじり合いというか、そこの精度で最後、差をつけられてたかなあ、という展開が多かったですね。似た負け方になってしまったので、何か変えないといけないな、という、ところですね」と話した。
斎藤前王座は奈良市出身、大阪市在住。2018年9~10月の第66期王座戦五番勝負で、当時、王座のタイトルを保持していた中村太地(たいち)七段(31)を3勝2敗で破り、初タイトルを獲得していた。
これで将棋界の八つのタイトルを豊島(とよしま)将之(まさゆき)名人(29)、広瀬章人(あきひと)竜王(32)、渡辺明三冠(35)=棋王、王将、棋聖=、永瀬二冠=叡王、王座=、木村一基(かずき)王位(46)の5人で分け合う構図となった。(佐藤圭司)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment