91万トンもの産業廃棄物の不法投棄事件が起きた豊島(てしま)(香川県土庄町)で、汚染された地下水が海へ流れ出るのを防ぐために設置されていた「遮水壁」の撤去作業が1日朝、始まった。県と住民との間で成立した公害調停から20年以上が経ち、処理事業は大詰めを迎えている。
産廃の投棄現場北の海岸沿い約340メートルにわたって、遮水壁として使われている鋼矢板(こうやいた)約1千枚が打ち込まれている。
この日は朝から、大型クレーンの先に取り付けられた「バイブロハンマー」と呼ばれる重機を使い、地盤に振動を与えながら、洗濯ばさみのような形をした先端で鋼矢板を挟んで1枚ずつ引き抜く作業が行われた。
遮水壁の撤去方法について考…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル