秦忠弘
神奈川県藤沢市江の島近くにある片瀬西浜・鵠沼、片瀬東浜の両海水浴場で3日、2年ぶりに海開きがあった。昨夏は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、両海水浴場を含む県内25の海水浴場が開設を見送ったが、今年は15の海水浴場が開設を決めている。
海開きは2日夜からの大雨の影響で、規模を縮小して行われた。片瀬西浜・鵠沼海水浴場では、江島神社の相原国彦宮司らが無事故を祈って神事を執り行った。同海水浴場の設置者である組合の森井裕幸理事長は「各海の家が感染症対策などをしっかりやって、安心・安全な海をつくっていきたい」と話した。
藤沢市の調べでは、昨夏は海水浴場を開設しなかったものの、推定で海岸利用客は25万6300人いた。そこで市内の辻堂海水浴場を含む三つの海水浴場の組合などは、今夏の感染拡大を防ぐため、海の家を除く砂浜などでの飲酒を禁止し、砂浜などに許可なく大型テントを設置することも禁止するなどの独自のルールを決めた。
また、片瀬西浜・鵠沼海水浴場では、民間警備会社に警備を依頼し、週末などは組合員も一緒にパトロールをする。森井理事長は「各海の家が独自ルールを来場者に伝えて、警備会社員にも回ってもらうので、無法地帯にはならない」と話している。(秦忠弘)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル