江東区長「だまし討ちだ」 地下鉄延伸で東京都を厳しく批判(TOKYO MX)

 6月21日の東京・江東区議会で、市場移転の条件とされている地下鉄8号線=有楽町線の延伸について協議されました。前に進まない計画に、江東区の山崎区長は「だまし討ちだ」と、東京都を厳しく批判しました。

 江東区の山崎区長が怒りの矛先を向けるのは「東京都」です。山崎区長は「江東区をだまし討ちにした。都との信頼関係が今までになく崩れた。過去にも都とぶつかったことはあるが、こんなひどい状況じゃなかった」と語りました。

 江東区は豊洲市場を受け入れる条件として、有楽町線を豊洲駅から住吉駅まで伸ばすことを東京都と合意しています。しかし、移転から8カ月がたった今も大きな進展はありません。

 2017年12月、東京都の小池知事は江東区役所を訪れ、豊洲市場の開場日を報告しました。この時、山崎区長は地下鉄の延伸に向けて期待感を示しました。山崎区長は市場の受け入れ条件を守るよう、小池知事に念押ししました。

 そして2018年6月、東京都は江東区に対して「今年度中をめどに、事業の大枠の構築に向けて取り組む」と、今後の方針を伝えました。その年度末には、都の担当者は区議会に「東京メトロによる整備・運行が合理的だ」と伝え、東京メトロに技術的な調査を依頼することを明らかにしました。

 しかし、今回の区議会で、都からの具体的な説明はなかったため、21日の委員会では「都の対応が不十分だ」という意見が相次いだほか、山崎区長は「スケジュールや費用など、ある程度見えるようにしてもらわなければ満足できる回答にはならない」と述べ、「満足できない」と都を批判しました。

 なかなか進まない延伸事業に、区民も落胆の色をにじませます。

 小池知事は21日の定例会見で「3月に江東区議会で地下鉄8号線の延伸による事業スキームの概要を示すと同時に、東京メトロによる整備・運行が合理的とまとめたところ。連携を密にしながら、事業化に向けての協議調整を引き続き進めていきたい」と話し、今後も延伸の実現に向けて協議を続けていく考えを示しました。

 小池知事は地下鉄の延伸について「臨海地域のさらなる発展に寄与する重要な路線だ」という考えをこれまでに示していて、今後も国や東京メトロ、地元の江東区と調整を進めていく方針です。



Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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