沖縄県は2日、新たに565人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県内の感染確認者は4万3782人となった。多良間島などがある多良間村で初めてとなる感染者が出て、県内全ての自治体で感染が確認された。
多良間村は宮古島から西に約67キロ、多良間島と水納島の2島からなる。人口は約1080人。多良間島には宮古島空港から1日1~2便(約20分間)が出ており、宮古島からはフェリーも行き来する。基幹産業はサトウキビなどの農業が中心で、野菜や葉タバコなども栽培される。
多良間村によると、これまで飲食店の営業自粛やマラソン大会など大規模な行事を取りやめ、感染者ゼロが続いていたが、2日時点で男女3人の感染が判明した。
感染経路は調査中で、村民には外出して集まらないことや不要不急の渡航をしないよう呼びかけている。同村の担当者は「感染者はいつか出てしまうと思っていた。感染対策をしっかりしていたからこそ、少し残念だ」と話した。
また、県は2日、今後の経済活動の再開に向けた方針を発表。1日の新規感染者数が100~200人程度に減れば、「段階的解除期間」とし、大規模な集客施設の休業要請などを徐々に緩和していくという。新規感染者が前週と比較して0・8倍で推移すれば、解除期間は10月ごろ。0・7倍であれば、9月中旬から10月上旬と推計している。
2日の新規感染者は、前週の同じ曜日と比べると115人少ないが、県の集計では直近1週間の人口10万人あたりの新規感染者数は267・54人で全国最多。病床使用率は82・0%で、重症者用の病床使用率も75・7%と高い。
在沖米軍からは、新たに空軍嘉手納基地(嘉手納町など)で8人など計33人の感染が確認されたと県に報告があった。県のまとめでは、在沖米軍関連の感染者は計2284人。(光墨祥吾)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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