沖縄・竹富町長を逮捕 水道事業の入札情報をJFE社員に漏洩容疑

光墨祥吾

 沖縄県竹富町が発注した水道施設工事をめぐり、入札情報を業者に漏らしたとして、沖縄県警は13日、同町長の西大舛(にしおおます)高旬(こうじゅん)容疑者(74)=石垣市=を官製談合防止法違反などの疑いで逮捕し、発表した。

 また県警は同日、西大舛容疑者から情報を入手したなどとして、プラント大手の「JFEエンジニアリング」沖縄支店長代理の糸数康彦(60)、ともに同社員の長嶺浩(64)=横浜市=、岡野裕樹(51)=千葉県=の3容疑者と、建設会社「大恵インダストリー」代表の兼本力容疑者(69)=沖縄県宮古島市=ら計5人も公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕した。県警は6人の認否を明らかにしていない。

 捜査2課によると、西大舛容疑者はほかの5人と共謀して2020年5月、町発注の「竹富海底送水管更新工事」の指名競争入札について、兼本容疑者を通じてJFE側に最低制限価格を漏らした疑いがある。この工事はJFEが最低制限価格に極めて近接した、約6億7300万円で落札した。

 竹富島には、石垣島から海底送水管を通して給水しているといい、今回の工事は送水管の老朽化に伴うものだった。同課は、今回の事件を巡る金銭の授受の有無や、西大舛容疑者が別の入札についても他の業者に情報を漏洩(ろうえい)していなかったかなどを調べる方針。(光墨祥吾)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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