15年ぶりのアルバム作りのためにリハーサルをする琉球交響楽団=西正之撮影
沖縄初のプロオーケストラ、琉球交響楽団が15年ぶりのアルバム制作に取り組んでいる。財政的な課題を抱えつつも、結成20周年に向け、新たな飛躍を目指すプロジェクトだ。
8月6日、沖縄県浦添市のホールで録音に向けたリハーサルがあった。「もうちょっとリラックスしましょうか」。指揮者の大友直人さんが声をかける。
オーケストラの演奏の中に、カッチャ、カッチャという音色が混じる。指ではじく打楽器の三板(さんば)や四つ竹の音だ。
楽団が取り組むのは、「沖縄の四季」をモチーフにした45分、全6楽章からなる新曲。テレビ朝日「題名のない音楽会」でアレンジャーとしても活躍する若手作曲家、萩森(はぎのもり)英明さんの作品だ。「西洋由来のオーケストラと沖縄の音色が、互いに溶け込むよう気をつかいました」という。
創設時からのメンバーで、トラ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル