県民の4人に1人が亡くなったとされる太平洋戦争末期の沖縄戦生存者で、地域の子どもや修学旅行生らに体験を伝えてきた語り部らへの感謝状贈呈式が17日、最大の激戦地、沖縄県糸満市摩文仁(まぶに)の沖縄平和祈念堂であった。90代の語り部の一人は「このような賞をいただき、戦場で亡くなった友人たちに申し訳ない思いもありますが、平和のためにこれからも力を尽くします」と語った。
戦後75年にあわせて、平和発信に多大な貢献をした方の労をねぎらい、歴史的教訓の継承を誓う契機にしたいとして県が企画。市町村や平和ガイドなど県内20団体から、10年以上活動してきた人の推薦を受けて、「集団自決」の生存者や、10代半ばで戦場に動員された元学徒隊ら75~109歳の118人に贈った。「慰霊の日」の6月の贈呈を予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて延期していた。
代表して18人が参加した式典…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル