沖縄県南城市長から「胸をつかまれた」 元運転手の女性が提訴

棚橋咲月

 沖縄県南城市の古謝景春市長(68)からのわいせつ行為で精神的苦痛を受けたなどとして、市長の公用車の元運転手の女性が9日、市長と市に計404万円の損害賠償を求めて那覇地裁に提訴した。

 訴状によると、女性は2022年7月に市と契約を交わし、翌月から業務を開始。直後から車内で「出張に行くか。一緒に行くか。行く時は別さ。泊まるのは一緒さ」「職員宿泊研修は市長の部屋に泊まるか。自分も泊まりたいと担当に言え」といったセクハラ発言を繰り返し受けたとしている。

 同年12月9日には忘年会の帰路、運転中に「手を握らせ」と言われて抵抗すると、腕をつかまれたり手を握られたりしたうえ、市長の自宅近くに着くと、左脇から手を入れられて胸を強くつかまれたとしている。

 女性は同12日、市に相談し、聞き取り調査を受けた。その後、年末での契約解除を通知されたという。訴状では「屈辱に堪えながら業務を遂行してきたが、わいせつ行為にまで及び、極めて深刻な精神的苦痛を受けた」と主張している。

 古謝市長は通算4期目。市総務課を通じ、「ノーコメント」としている。(棚橋咲月)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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