河井克行氏「ひとつよろしく」封筒を…現金か 市長証言

 河井案里参院議員が初当選した昨年の参院選をめぐり、広島県大竹市の入山欣郎(よしろう)市長が31日、広島地検から任意で事情聴取を受けたと明らかにした。地検は票のとりまとめを依頼する目的で金銭の授受があったかどうかについて聴取した模様だが、入山市長は受領を否定。一方で、参院選前に案里氏の夫の克行衆院議員が入山市長の自宅を訪れ、封筒を渡して「ひとつよろしく」と発言したと取材に証言した。

首長は「突き返した」

 入山市長の説明によると、克行氏が自宅を訪れたのは昨年3月ごろ。当時は案里氏が自民党の公認を受けた後で、克行氏は公認について報告し、参院選について触れるなかで、「ひとつよろしく」と言って、テーブルに封筒を置いたという。入山市長は案里氏の選挙を応援すると伝えていたが、中身は現金と思い、「金のために応援するわけじゃない。ばかにするな」と言って封筒を突き返したとしている。入山市長は29日に広島地検の聴取を受け、こうした経緯を説明したという。

 また同県三原市の天満祥典(よしのり)市長も27日に広島地検の事情聴取を受けたと取材に明らかにした。夫妻側からの金品の受領は「一点の曇りもない」と述べて否定。聴取でも金品の受領の有無については尋ねられなかったという。天満市長によると、当時案里氏の陣営から、街頭演説など選挙応援を頼まれていたといい、聴取では夫妻との関わりや選挙応援の内容について聴かれたとしている。

 昨夏の参院選に端を発する一連…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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