昨年7月の参院選広島選挙区をめぐる買収事件で、公職選挙法違反の罪に問われた前法相で衆院議員の河井克行被告(57)と妻で参院議員の案里被告(46)=いずれも自民を離党=の第3回公判が1日午前、東京地裁で始まった。検察側は選挙スタッフの供述調書の一部を朗読。午後から、選挙スタッフの証人尋問が行われる予定だ。
これまでの公判で、検察側は、現金を受け取ったとされる地元議員ら100人を含む139人の証人尋問を請求。地裁は選挙スタッフ4人の証人尋問などを1~16日に行うとした。残る135人は今後、採否を決める。
検察側は選挙スタッフの捜査段階の供述や証人尋問で、克行議員が案里議員の選挙運営を仕切った「総括主宰者」にあたることなどを立証する方針。克行議員は、自身が総括主宰者であることを否定している。
起訴状によると、克行議員は昨年3月下旬~8月1日、参院選で案里議員を当選させるために、地元議員ら100人に現金計約2900万円を供与。案里議員はこのうち5人に170万円を渡したとされる。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル