2019年の参院選をめぐる買収事件で、河井克行元法相(60)=公職選挙法違反罪で実刑確定=から現金10万円を受け取ったとして同法違反(被買収)の罪で在宅起訴された広島県議、渡辺典子被告(38)の初公判が16日、広島地裁であった。渡辺被告は「やましいお金を受け取ったことは一度たりともありません」と無罪を主張した。
検察側は冒頭陳述で、渡辺県議は19年5月に参院選への協力依頼のため地元企業を訪れた際、克行氏から妻の案里元参院議員(49)=同罪で有罪確定=の当選に向けた支援を頼まれ、2人きりの車内で現金10万円入りの封筒を受け取ったと指摘した。
一方、弁護側は現金は克行氏から毎年受け取ってきた寄付金と主張。「選挙の時期と重なったため、案里氏の選挙運動の報酬とこじつけられた。買収の目的は一切ない」と述べた。
また、克行氏が自身の公判での被告人質問で、渡辺県議を買収する意図はなく「応援する気持ちだった」と述べたとする調書が証拠として読み上げられた。
この日の公判では、案里氏が…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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