泣きながら打席に立つ選手に背中押され 40年で2千試合をジャッジ

 学童から社会人まで、幅広い世代の野球を審判員として支えてきた。その数、約40年間で2千試合。飯塚実さん(70)=群馬県館林市=は昨年から、群馬県野球連盟審判部長として、審判員たちの育成にも力を入れる。

 「飯塚、野球の審判をやるぞ」

 30歳を過ぎたころ、仲が良かった職場の先輩に誘われたのが始まりだった。

 千代田町出身で、高校卒業後に地元の館林地区消防組合で働いていた。

 中学までは野球部だったが、審判に興味はなかった。しかし、「当時は、先輩が言うことが絶対の時代だったからね」。

 言われるがままに、細かいルールを覚え、休日は、主に学童野球の審判を務めるようになった。2年ほどたったころ、高校野球を任されたのをきっかけにのめり込み始めたという。

そばで見て気づいたこと

 球審をしていた時、泣きなが…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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