小学1年生の女の子がつくった紙芝居を、祖父が9年後に1冊の絵本にした。タイトルは「ひとはなくもの」。
宿題をやらずにおこられたり、猫が死んでかなしかったり。泣いてばかりいるすみれに「なんでそんなになくの!」「なくこはきらい」と言うおかあさん。すみれは「ひとはなくもの」とはっきりと主張する。そんなおはなしだ。
いま、女の子は高校1年生、東京都東村山市在住の宮野菫(すみれ)さん(15)。「泣くのは悪いことじゃないと伝えたい」と言う。
絵を手がけたのは、祖父で絵本・紙芝居作家のやべみつのりさん(77)。もともとはやべさんが講師をつとめた紙芝居のワークショップでの課題作品だった。なかなかできずに泣いていた菫さんは母親にしかられ、「ひとはなくもの!」と切りかえした。それが紙芝居作品のきっかけになった。
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やべさんにとって菫さんは「本当によく泣く、聞き分けのない孫」。それが「泣くのは色んな理由がある。まるごとの自分を好きになって!」と訴えかける作品は、驚きと力強さに満ちていた。
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菫さんの紙芝居はこの1作きり…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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