東日本大震災で、宮城県内では公立高校の生徒87人が犠牲になった。元小学校教員で、みやぎ教育文化研究センター所長の高橋達郎さん(67)は、彼ら彼女らがどんな状況で亡くなったのか、独自に調べてきた。調査結果から読み取るべき教訓はなにか。
2011年3月11日は、3年生はすでに卒業式を済ませ、1、2年生は学校の入試業務のため家庭学習日になっていた。大半が「学校管理下外」で、それぞれの地元で春休みを過ごす中での被災。学校ごとの調査もなく、実態はよくわかっていなかった。
高橋さんは、若者たちの最期を知ることで教訓につなげたいと、県教育委員会に情報開示請求をし、各校に照会の手紙を出すなどした。その結果、学校別の死亡・行方不明者数が判明=表。うち60人余りは、何らかの状況がつかめた。
「祖父母や弟妹を案じて」帰宅したケースも
自宅で被災したとみられるの…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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