津波を耐えた松の木は現存 見つかった映像フィルム、生かす道は

【動画】関東大震災直後の様子を記録したとみられるフィルムが発見された=矢木隆晴撮影

 今回発見されたフィルムには、「伊豆伊東町の大海嘯(だいかいしょう)」というタイトルで、関東大震災による津波の被害を受けたとみられる静岡県旧伊東町(現伊東市)の様子が鮮明に映し出されている。

 倒壊した家屋や、大川橋の上に乗り上げた船、がれきを片付ける人々、津波を受けた「十本松」と呼ばれる木も記録されている。

 「関東大震災で津波に襲われた十本松のうち、現存する1本です」

 伊東市教育委員会の学芸員、金子浩之さんが、海岸近くの旅館の脇にある1本の松の木を前に、そう語った。

 震災発生時、近くの製氷所の従業員がとっさに十本松によじ登り、津波の難を逃れた体験談が残っているという。

 1923年9月1日午前11時58分、神奈川県西部を震源とするマグニチュード7・9の大地震が発生。金子さんによると、旧伊東町は当時5メートルほどの津波に襲われ、死者・行方不明者が約80人、流失の約360戸を含め1千戸以上が被災した。

 金子さんの案内で、当時、津…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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