津波犠牲の園児遺族、漫画で伝えるあの日の教訓「つらいからこそ」

 東日本大震災で犠牲となった宮城県石巻市・私立日和幼稚園の園児の遺族らでつくる「日和幼稚園遺族有志の会」が、子ども向けの防災冊子を作った。当時の状況や経緯を、わかりやすく漫画で紹介している。

 冊子「命を守るために」は、大津波警報の中、高台にある幼稚園から園児を乗せたバスが海に近い住宅地に下りて津波に巻き込まれたことを、四コマ漫画風の絵と、漢字にルビをふった文章で説明。津波火災で焼けたバスと変わり果てた姿の子供たちが見つかったのは、園からわずか300メートルの場所だったことも、盛り込んだ。

 バスに乗っていた長女の愛梨ちゃん(当時6)を亡くした佐藤美香さん(47)らが、イラストレーターで防災士のアベナオミさん=多賀城市=に漫画を依頼。幼稚園周辺を一緒に歩き、互いに意見を出し合いながら作った。

 背表紙には、「もしもの時の…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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