災害時の緊急情報を伝える兵庫県の「ひょうご防災ネット」で、能登半島地震の津波警報の通知が、30分ほど遅れていたことが分かった。実際にアプリ利用者らに通知されたのは、県北部での津波到達予想時刻の2分前だった。設定のミスが原因で、5日の県議会で問題視する声が上がった。
ひょうご防災ネットは地震や津波などの災害時に、アプリとメールで警戒や避難の情報を通知している。県によると、アプリのダウンロード数は約35万1千。
能登半島地震が発生した1月1日、気象庁が午後4時22分に県北部へ津波警報を発令。防災ネットでは本来、これを受け自動で津波警報が利用者に通知されるはずだったが、通知が出ず、午後4時58分に県が手動で出したという。県北部への津波到達予想時刻は午後5時だった。
昨年11月にシステム変更をした際、委託業者が設定ミスをしたことが原因だという。県の担当者は「再発防止のため、県によるチェック体制などを検討する」としている。(鈴木春香)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル