浄土真宗本願寺派(本山・西本願寺、京都市下京区)は31日、臨時宗会で実務トップの新たな総長に池田行信(ぎょうしん)さん(70)を選んだ。2014年から総長だった石上智康(いわがみちこう)さん(86)の辞任に伴う選挙で、池田さんは21年からナンバー2に当たる筆頭総務を務めていた。
池田さんは栃木県那珂川町の慈願寺住職。本願寺派では門主が指名した数人の候補者の中から、宗会議員による投票で総長を決める。大谷光淳(こうじゅん)門主(45)は、池田さんと滋賀県多賀町にある金蓮寺前住職の保滌(ほてき)祐尚さん(81)を指名し、投票の結果、池田さんが47票、保滌さんが22票を獲得し、池田さんが総長に決まった。
本願寺派では、大谷門主が今年1月に示し、同派が門信徒らの唱和を推進する「新しい『領解文(りょうげもん)』(浄土真宗のみ教え)」に対して、教学の最高権威となる勧学の僧侶らが取り下げを求める動きが表面化している。石上さんは5月22日、人心一新と健康上の問題を理由に3期目の途中で総長辞任を表明していた。新総長の池田さんは就任のあいさつで「前総局の方針を継承し、宗門の発展のために宗務を推進する」と明言した。(西田健作)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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