新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」が猛威をふるい、感染が急拡大するなか、8日から3連休が始まった。
3連休初日の人出について、各地の主要駅周辺を対象に、感染が拡大していた2021年、コロナ禍前の20年と比べた。NTTドコモの携帯電話の位置情報から推計した午前10時~午後2時のデータでみると、人出は21年よりも増えたが、20年ほどには戻らなかった地点がほとんどだった。
昨年比で増加率が大きいのが、浅草(東京都台東区)の63%増、天神駅(福岡市)の45%増、新宿駅(東京都新宿区)の38%増、嵐山(京都市)の32%増など。
例外は過去最多の感染者数を更新し続けている沖縄県の国際通り(那覇市)で、今年も前年割れの結果となった。
国際医療福祉大の和田耕治教授(公衆衛生学)は「感染力が強いオミクロンとの闘いはこれまでのウイルスとは異なるという認識を持たなければならない。この1週間でもわかるように短期間で感染者が急増すれば、医療・介護の分野をはじめ社会が急に機能停止する恐れがある。接触機会を減らす▽マスクの着用▽3密を避ける、といった基本的な対策を徹底していく必要がある」と話した。(長野佑介)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル