東京都台東区の浅草寺本堂で8日、天井画の一部がはがれて垂れ下がっているのが見つかった。浅草寺は経年劣化が原因とみている。浅草寺は天井画を撤去し、9日は通常通り参拝を受け付けた。今後修復を進めるという。
浅草寺によると、8日午前11時ごろ、天井画が描かれた和紙が高さ天井(高さ9・5メートル)からはがれ、垂れ下がった状態になった。参拝客らにけがはなく、天井画の下に囲いを設置するなどして対応。その後、天井画を撤去した。
天井画は、近代日本画の巨匠・川端龍子(りゅうし、1885~1966)が1958年の本堂再建に合わせて描いた「龍之図」(縦6・4メートル、横4・9メートル)。色あせなどの劣化が進んでいたため、今秋に修復作業を予定していたという。
浅草寺教化部執事の清水谷尚順さんは、「天井画はただの絵ではなく、信仰のうえでも非常に大切なものだった。なるべく早く修復したい」と話している。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル